人のご縁とは不思議なもので、今展示中の簪を作られた彫刻家翁譲氏との出会いは、息子の通っていたアート教室だった。
この作品、いいね〜あなたが⚪︎⚪︎くんのお母さん?ぜひ彼の個展するといいよ。
と声掛けてくれた。
なるほど、そんな発想はなかったけど、何だか楽しそうと思い、
息子の絵や作品を所々に置いみたりしていた。
アート教室のホームページにあった電車が動く地図を息子が好きでよく眺めていた。
丁度、新店舗は都電の側。HPリニューアルのデザイナーも探していのでアート教室の先生に相談してみた。
そしてご紹介して頂いたのが、翁譲氏のご令嬢、翁あゆみさんだった。
新店舗お披露目会の案内をデザインし始めた頃、父の作った簪、見てもらえませんか〜とのこと。
それなら、お披露目会で簪も発表しましょうとなり、“Kimono生活アートの日”となった。
簪の素材は、花梨やケヤキの木材で、付けているのを忘れるほど軽い。
同じものは作らないというポリシー、正に一点物。
お披露目会にいらした、雑誌『美しいキモノ』編集長の目にとまり、今月発売の秋号に掲載して頂くことになった。
実は、簪以外にも帯留めや茶杓も制作している。
帯留めは、金具を使わず、一木造りの逸品。
しばらくは、弊店2階に展示中、ぜひ一度手に取って味わっていただきたい。