幼児期の学び

専業主婦のママ友のスケジュール帳に衝撃をうけた。
仕事をしている私の手帳をはるか上回る大きさだった。
幼稚園、学校、習い事、、、兄弟も増えると、秘書並みのスケジュール管理が必要になる。

我が家の習い事は、主人の希望で水泳のみにした。
幼児の習い事の時間は正味3,40分、送りに行ったのも束の間、直ぐにお迎え、
時間と心の余裕がないとホイホイと習い事もさせられない。

子育て中の親は、意識して自分の時間を取らないと、子ども時間になっていく。
私にとってのリセットは、お茶の稽古だった。
幸いにも実母の手助けがあり、産前産後のお休みで、稽古を復活できた。

制約があるからこそ、与えられた時間の中、集中して稽古するようになった。
平日は保育園があるけど、日曜は仕事場に子どもを連れてきていた。

弊店はプライベートレッスンなので、乳飲み子を座布団に寝かせたり、おんぶして稽古も出来た。
そのうち、お茶の稽古の片隅で遊んでいた息子も自然とお茶を点てるようになった。

うちの子は、落ち着きがないから、、と不安になる必要はない。
案外、茶室に入ると教えなくてもキチンと座れている。
大好きな和菓子も出るし、喜んで参加する。

茶の湯は、お掃除から始まり、お花、お料理、設えなど、生活の基本が学べる。
花嫁修行としての女性の習い事として時代もあったけど、今は、誰しも自立した生活が求められている。

ぜひとも一家の主人であるお父さんにも学んで頂きたい。
ご家庭に茶の湯的な暮らしをとりいれ生活に生かし、そのうち我が家でお茶しましょう、などと家族皆で楽しめたら素敵ではないか。

昔から、“親の背を見て子は育つ”といわれているように、親がしていることが、一番の教えなのだから。

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